解決すべきもの
たとえば、頭や理屈では 「 こうしよう 」「 こうしなきゃ 」と考えているのに、 いざ実際にその場になると、 そう出来ずに、 むしろ反対の事をしてしまう、ということがあります。
誰にも、心覚えのあることではないでしょうか。
それが自分自身だけの、なんでもないような事であれば、 気にもかけずに済むのですが、 たとえば 人付き合いの場面だったり、子育てや育児、 あるいは、夫婦関係などに深く関わってくるとなると、 それ自体が、 さまざまな葛藤や問題、心のストレス(フラストレーション)を もたらすことになります。
×××しちゃいけない、○○○するようにしよう ・ ・ ・ そう頭では考えているのに、 いざその場になると、つい×××してしまう。
そのたびに、自分ってダメだと落ち込んだり、 自信をなくしたり、自分を責めたり、の繰り返し。
特に、子育てや育児などは、その繰り返しかもしれません。
もちろん、子育てや育児に限ったことではありません。
こうした場合、頭や理屈で考えているその奥に、 そうすることを妨げているような、邪魔しているような、 もうひとつ別の強い気持ちや感情が、 隠れていることがあります。
「 わだかまる気持ち 」と云えるかもしれません。 「 消化できずにいる心の葛藤 」とも云えます。
心の奥に、消化できず解決できずに、 わだかまり続けている気持ちや思いがあって、 そうした気持ちや思いが、 頭で「 こうしよう 」と考えていることとは裏腹に、 いざとなると、心の奥から湧き上がってくるのです。
そのために、 いくら理屈や頭で「 ○○○するようにしなきゃ 」 「 ○○すべき 」と考えていたとしても、 思うように出来なくなってしまう。
もしそうだとすると、 あなた自身の、わだかまり続けている気持ち、 まだ消化されずにいる心の葛藤が、 そこに現れ出ている、と云えるかもしせれません。
でも、こうした「心の中の出来事」は、 自分自身も、なかなか分からないものです。 自分では意識できずにいることが多いからです。
たとえば、子育ての中では、こんなこともあります。
お母さんご自身が、寂しかったり、 甘えたかった気持ちをじっと我慢して、頑張ってきたような時、 子どもがぐずったりした時などに、 「 もっと抱っこしてあげたい 」と頭で思ったとしても、 素直に身体が動かなかったり、 抱っこすることに対して、 とても苦しい気持ちになってしまう、ということがあります。
たとえば 「 わたしは、どんなに寂しいときでも、一人で我慢してきたの にどうしてあなただけ、かまってあげなくてはならないの!」 という思いや気持ちが、湧き上がって来てしまうのです。
抱っこしてあげたいという気持ちがあっても、 ふたつの気持ちが、ケンカを始めてしまうのです。
それはお母さんが、冷たいからでも、 愛情が足りないからでもありません。
そこには、深いわけや理由があるのです。
こうしたい、こうした方がいい、そう頭では考えているのに、 いざとなると、それとは反対のことをしてしまう。
そんな行動や心の奥には、 もしかすると あなたご自身の解決されずにいる思い、 わだかまり続けている気持ちが、 「 何かを訴えている 」のかもしれません。
それを少しずつ、少しずつ、 ご一緒に整理・消化していけたら、いいですね。
そうした思いで、カウンセリングをおこなっています。
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