親とのこと 〜 自分をみえなくさせるもの 〜


カウンセリングの中で、たとえば、
こんな訴えやお話を、お聞きすることがあります。

どうして自分はこうなんだろう、って考えていると、
 やっぱり、こんな育てられ方をしてきたから、
 あんな親だつたから、だからわたしはこうなんだって、
 思えてくるんです

でも、だからって、
 過去にもどってやり直せるわけじゃなし、
 ただ話をすることで、どうにかなるのでしょうか

おっしゃる通りだと思います。
誰も過去へ戻ることなどできません。

そうなると、考えれば考えるほど、
いまの自分のことが、そして悩んでいることが、
どうにもならない事のように、思えてくるかもしれません。


ご両親との関係、親とのかかわり合い、
というものは、
自分自身を形成してゆく上で、とても大きなものです。

さらには、
そうした「関係」というものを越えて、
親から「 受け継いでいるもの 」が、
誰にも、まぎれもなく存在しています。

最も「 濃い関係 」の存在です。

親から離れたくて結婚したんです

離れて暮らすようになってからのほうが、
 母とうまく付き合っていけるようになった

そんなふうに打ち明けてくださる女性も
いらっしゃいます。

自分を取りもどす時間

ですので、カウンセリングでは、

心に抱え続けてきたご両親への葛藤やわだかまり、
(親御さんへ)伝えても分かってもらえない気持ち、などを
ご一緒に話し合い、振り返りながら、
ご自分の中で少しずつ整理・消化してゆく ・ ・ ・
という作業が
必要とされること、大切なことは、云うまでもありません。

それはある意味では、
ご自分自身を取り戻してゆくための大切な時間、とも
云えるかもしれません。

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

それと並行してですが、こんなことも、
少し大切なこととして、在るかもしれません。

物事の「 原因や理由 」を、
あたかも「 一極集中 」のように、
何かにすべて求めている時というのは、

ご自分自身を理解するための、何か大切なものを
置き去りにしてしまうことがある、かもしれません、と。

あるいは言葉を換えると、
自分自身のことを見えなくさせてしまう ・ ・ ・
結果的に、そんな役割を果たしていることも、
あるかもしれません。
 

或るとき、女性のご相談者が
こんなふうに語っていらしたことを思い出します。

私がこんなふうなのは、親にこんな育てられ方をしてきた
から、親がこうだったからだって、ずっと思ってたんです。
だから、そういうことを書いてる本を読んで、その通りだと共
感して。でも自分で子どもを生んで子育てをしてきて、
"本当にそれだけだったのかな"って、ちょっとだけ思うように
なったんです。
でも自分だけで考えていても、よく分からなくて

彼女は、ご両親のことは無関係だった、と
考えているわけではありません。

でも、それだけだったのかな、と思うようになった ・ ・ ・
とおっしゃる。

  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

また時折ですが、
こんなお話をうかがうことがあります。

●●●セラピーというものを受けて、
あなたはアダルトチルドレンだ、共依存だ、と云われ、
自分でもそうだと思うようになって、

トラウマを消し去るために、という理由で
いろいろなワークをおこなう。

そして最後には、親と対決する必要があると云われて、
「 あのときこう云われた 」
「 こんなことをされて辛かった 」
「 わたしがこうなったのは、すべてあなたのせいだ 」 と
恨みや不満を繰り返しぶつけ、親に謝罪させる、

そうしてみて、たしかに
恨みをぶつけている時はスッキリもするけれど、
いまも自分はなにも変っていない。

結局、自分の課題や気持ちは、なにも解決されていない、
というものです。

なかには、こうしたことを繰り返すことで、
かえって精神的に不安定になってしまって、
心療内科などにかかったりされて、
カウンセリングにいらっしゃるケースもあります。

  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

わたしたちの心や気持ちという内面は、複雑系の世界です。
心とは、形がなく目には見えないものです。

そしてカウンセリングとは、
形のないもの、目には見えないものの中に、
形と新しい命とを、共に見つけてゆく営みでありたい、
そう願っています。

             >>> ワークについて(ほとりの泉)

 

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