小山 咲子さん(仮名)44歳
最初に伺った時は、仕事でとても悩んでいた時でした。
人の言うことを受け入れ過ぎて、コントロール不能になり、 目算も立てられず、 しかも、それができない自分がとても情けなく、 自信を喪失していました。
でも「 できない 」と言えず、 頭ではなんとかやるしかない、とわかっていても、 全くやる気が起きず、夜も眠れなくなって、 とても苦しい状態でした。
「 森のこかげ 」に来て、日常では言えないことだとか、 自分の弱い部分を話すことができて、 初めて「 まいってしまっている自分 」を 認めることができたように思います。
そして、自ら決めてカウンセリングに通うことは、 自分自身の前向きな意思を感じていられる拠りどころ、 でもありました。
そのあとは、 自分がこだわっていたこと ・ ・ ・ そのこと自体にはもう意味もないのに、 心に秘めていることによって手放せなかったことを、 話したりするように、なっていきました。
これもやはり、自分で話をしない限り、 手放せないものだったと思います。
しかし、そうした場合、 聞き手は誰でもいいというわけではなくて、 ことに、自分が何故それを話したいの分からない時、 あるいは、話したい気持ちとそうでない気持ちが 葛藤している場合には、 日常周囲にいる人には、なかなか話せないものです。
そういう意味で、 こちらでは、いろいろ思うままに話をさせてもらい、 とても楽になりました。
もうひとつ良かったことは、 これまで、自分らしさを表現することに 後ろめたさを感じることが多かったのですが、 その気持ちから、少し解放されたことです。
「 もっと自由にしてもいいのでは?」 と言われ、 初めは意味がよくわかりませんでしたが、 最近、ようやくわかってきました。
これからはもう少し自分の良いところを、 上手に生かせるようになりたいと思います。
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