子宮とストレス


子宮は、筋肉の塊(かたまり)のような臓器
と云われています。

そして子宮にも、
他の臓器と同じように自律神経が複雑に走っています。

ヒトの子宮体は交感神経に、そして子宮頸(しきゅうけい)は副交感神経に支配され、エストロゲンは交感神経優位を、プロゲステロンは副交感神経優位をもたらすとされている。
斉藤良治・田口純子

エストロゲン・プロゲステロンとは、女性ホルモンのことです。

そのため、子宮もほかの臓器と同じように、
自律神経系の働きに敏感に反応し、収縮と弛緩を繰り返すことがあります。

それが激しい時には、子宮に痛みを感じる時があります。

たとえば、ストレスやフラストレーション、強い興奮などで、
大腸の筋肉が局所的にひどく収縮したり、痙攣(けいれん)的な動きをして圧迫痛を感じるのと同じように、子宮筋も強く収縮することで、痛みを感じることがあります。

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たとえば、何かでとても興奮したり、あるいはひどく不安や心配に襲われたりすると、交感神経系が亢進・興奮して、急に心臓がドキドキしてきます。

そのめた、慢性的な不安やストレスが続くと、
不整脈が生じたりすることは、日常しばしば見られます。

子宮も、これら臓器と同じように、
自律神経の亢進・興奮を受けて、子宮筋が急に収縮したり緊張することが出てきます。

このときの「 興奮 」には、不安や緊張ばかりでなく、
嬉しかったり、恥ずかしくてドキドキしたり、そして性的な興奮も、当然ふくまれます。

それがとても強いときには、
上にも記したように下腹部の痛みとして、感じるようなこともあります。

情動ストレスによる子宮の収縮や緊張が、慢性化することで、血行不良を生じさせて、子宮の機能の低下を生み、婦人科系のさまざまな疾患の元になる、と考えられています。

子宮と視床下部の働きは、ほぼ連動しており、視床下部が緊張すると子宮も同じように緊張し、血流障害につながる。したがって子宮まわりの疾患は、視床下部に及ぼす感情・情動ストレスとも、深く関係している。

子宮内膜症、月経困難症、卵管炎、子宮筋腫、不妊症、習慣性流産、妊娠中毒症などの婦人科系の疾患も、そのほとんどは交感神経緊張などが原因として考えられるが、専門家の間でさえ、その事実はあまり知られていない。
( 宗像恒次 筑波大学 )

たとえば、乳房は形態上、
どうしても血行が悪くなりがちな部分です。

そのため、身体全体の血行不良や身体の冷えの影響を
最も受けとめやすくなります。

乳がんの発生には、
ただホルモンの影響というだけではなく、
こうした要因( 血行不良とそれによる冷え )が
深く関わっている可能性が、十二分にあります。

また年配になると、膝を悪くする方がとても多く見られますが、
膝も構造的に、もともと血行の余り良くない部位です。

身体の各部分は、ご存じのように
血液を通して、酸素や栄養素を受けとり、老廃物を排出し、
さまざまな生命活動をおこなっています。

ですから、膝の具合が悪くなったときには、
本来は、痛み止めや、鎮痛薬に頼るのではなく、膝をあたためて血行を良くする応援をすることが、最も大切で本質的な治療となります。

胎児性愛着障害

たとえば、妊娠初期に、
子宮筋の収縮や緊張とうっ血が繰り返されると、
せっかくの受精卵が、子宮内膜に定着できずに流れてしまったり、
着床しても、すぐに死んでしまうこともある、
と云われています。

また、強い精神的なストレス、ひどいショック、
苦痛や苦しさに襲われたとき、
副腎(ふくじん)という臓器から、
アドレナリンというホルモンが大量に分泌されます。

副腎は腎臓の上にある小さな臓器で
重要なホルモンをいろいろ分泌しています。

アドレナリンは、わたしたちが生きて活動する上で、
必要不可欠なホルモンですので、いつも微量に分泌されています。

こうした通常範囲の量であれば、
胎盤を通過することはありませんが、

母体で大量に分泌されたアドレナリンは、
胎盤を通過して胎児に入り、胎児の血管をも収縮させることが指摘されています。

胎児はお腹の中でアドレナリンを浴びて、
生理的なストレス状態に置かれることになります。

こうしたことが余り頻繁に繰り返される状態ですと、
流産につながる場合もありますし、
すでにお腹の赤ちゃんのときから、生理的なストレス環境の中にいるために、外界や親を含む人に対して、基本的な安心感を持てないまま育ってゆく子どもたちもいます。

「 胎児性愛着障害 」と云われる子ども・人たちです。

こうしたことから見ても、
お母さんが、どのように精神的に支えられているか、
ということは、
胎児の精神衛生にはとても重要な意味を持っています。

たとえ、とても敏感で繊細なお母さんであっても、
安定した人間関係に支えられていることで、
精神的にも安定していられるからです。

 

 

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