看護師さんのストレス症状
看護師さんたちが、普段から自覚しているストレス症状について 答えてもらった調査が、 ヘルスカウンセリング学会の年報に載っています。
身体症状についての調査です。
300床以上の病院に勤務する看護師さん462人が対象です。 それによると一人平均7種類の身体症状を、 普段から自覚されているようです。
大きな病院の看護師さんは、 勤務する病棟によっても差はありますが、 大変なお仕事です。
ICU、救急などはことに大変です。
そして、仕事のことばかりでなく、 職場の人間関係で悩む方たちも、たくさんいらっしゃいます。 看護師さんたちも、カウンセリングでは よくお目にかかる職種です。
症状には、次のものがリストアップされています。
頭痛 肩こり 腰痛 胃痛 吐気と嘔吐 便秘 下痢 手足の冷え めまい 咳 くしゃみと鼻水 口内炎 ニキビと吹き出物 皮膚のかゆみ じんましん 尿が近い
肩こりは81%の人、腰痛は79%の人、頭痛が72%。 手足の冷えでは66%の人たちが、 「 よくある 」「 時々ある 」と回答しています。
吐気と嘔吐が22%の人、皮膚のかゆみは52%。 口内炎は25%、めまいが29%、じんましん13%、下痢が29%。
咳(せき)が35%、にきびと吹き出物では44%の人が、 「 よくある 」「 時々ある 」と答えています。
ところで、あなたは幾つの症状が当てはまりましたか?
身体症状とひと口に云っても、 幾つかのタイプに分けることができます。
■ 副交感神経反射タイプ
吐き気と嘔吐 下痢 くしゃみと鼻水 皮膚のかゆみ 尿が近い 頭痛 めまい。
■ 交感神経系の緊張型
肩こり 腰痛 胃痛 便秘 手足の冷え 咳。
■ 免疫系が関係しているもの 」
口内炎 じんましん にきびと吹き出物。
たとえば、口内炎で云えば、 阪神淡路大震災のときの被災者の方たちや、 JR福知山線での電車脱線転覆事故(2005年)で、 電車に突っ込まれたマンションの住民の方たちの中にも、 口内炎を発症された方たちが、多くいらっしゃいます。
咳の症状については たとえば、風邪をひいているわけでもないのに、咳や咽の違和感、 声のかすれなどを感じる時には、 逆流性食道炎 という場合も考えられます。
逆流してきた胃酸によって、 食道に炎症を生むものです。 咽になにかが張り付くような違和感を感じることもあります。
▲ 上にもどる |