ふたつの風邪 〜 感冒とストレス症候群 〜


風邪は、大きくわけると、
「 感冒(かんぼう)」というものと、
「 心身症 」もしくは「 ストレス症候群 」としての風邪、
というものがあります。

もちろん、このふたつが同時に重なりあう状態も
あるかもしれません。

心身症とは、精神的なストレスだとか心身の疲労が、
発症の原因となっている身体の病気のことをいいます。

関連ページ 心身症とは

感冒とは、ご存じのようにカゼのウィルスに感染して、
一時的に発症するものを指します。
普通よく云われている「 風邪 」のことです。

たいてい、三・四日から一週間くらいで回復します。

ちなみに、感冒という言葉は、
むかしの中国で、官吏(役人)が身体違和感で欠勤する際に、その届け出に記したものが元だということです。

一方の、心身症・ストレス症候群としての風邪とは、

心身の疲労・精神的なストレスなどから、一時的に引き起こされる身体症状を指します。

つまり、心の疲れや心の負担が、
身体症状となってあらわれてくるということです。

心身症としての風邪は、
気象刺激に対する生体調整の失調ないし破綻であり、ストレスや疲労が関係し、頭痛、微熱、不快感、上気道炎、鼻炎、各種のアレルギー症状、胃腸障害などの症状を一括すると、ほとんどストレス症候群に一致する、といわれている。
これに( 風邪ウィルスの )感染が加わったものを、感冒と称している。

( 上田宣子「 かぜとうつ病 」)


感冒による風邪症状ではないので、
「 風邪様(かぜよう)症状 」という云い方もされます。

こちらの方も、軽いものでは二 ・ 三日で回復しますが、
ときには何週間もの間、症状が治り切らずに
長引いているケースもよく見られるものです。

「 なかなか風邪が治り切らなくて 」と云って
何週間も風邪症状をみせている場合には、
もしかすると、ストレス症候群・心身症としての風邪、ということも考えられます。

いずれにしても、感冒だけであれば、
そのように長く続くことはありません。

そういう意味では、風邪とは、
最も身近なストレス症状の一つと、云えそうです。

そして、感冒でもストレス症候群の風邪であっても、心身を休ませてあげることが大切なのは、云うまでもありません。


たとえば、こんなこともあります。

ひどく忙しかったり、ひどく大変だった時期を終え、
一段落したり、ひと休みしたとたん、
風邪を引いて寝込む、ということがあります。

気が緩んだから、という云い方がされてしまいますが、
これなども、心身症 ・ ストレス症候群としての風邪、
という意味合いのときが多いものです。


あるいは、人によっては、
一年に何回も繰り返し風邪を引いている、ですとか
風邪を引くと長引くことが多い、という時には
ストレス症候群、心身症としての風邪、ということが多いかもしれません。

 

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